仏西独留学記

EMJMD・感染症とワンヘルスコース大学院生の留学記です

おせっかいとやさしさ

テスト週間で勉強漬けだった先週。

さすがに疲労がピークになって、授業始まる前の空き時間に机に突っ伏して寝ていた。

そしたらクラスメートの一人が私の顔を覗き込んで

「大丈夫?具合悪いの?」

と言ってきた。

 

「大丈夫、眠いだけ、ありがとう。」

といってまた顔を伏せて寝る。

 

そしたら今度はまた別の一人が

「大丈夫?」

と言ってきたのでまた

「大丈夫、ありがとう」

と言って寝た。

 

そしたら今度は別の一人が…

 

という具合で合計5~6人には返事をしたと思う。

机に突っ伏して寝るのって、日本人にとってはものすごく普通の光景だけど、彼らにとっては違うんですね。

たいていの国では、机に突っ伏して寝てる→具合が悪い って思うみたい。

眠かった私は(ちょっと…寝かせてくれないかなぁ…)ってちょっと思っていました。笑

 

ここに来て、いろんな国の人と接しているけど、いつも思う。みんなすごく優しいなって。優しいというか、なんでしょう。おせっかい?愛すべきおせっかい。

 

超内向型の私は、ちょっとほっといてほしいなぁって思うことも多々ある。

だけど一方で、テストの結果がさんざんで落ち込んだ時、日本に帰りたくなった時、こういうちょっとした声掛けに何度も助けてもらった。

 

そういう経験をしていく中で、人間って本来、このくらいおせっかいに関わりあって、助けあっていくほうが自然なのかなって、最近思っています。

きっと、現代の日本は人との関係が希薄すぎるのでしょう。

ちょっと気になっても、声をかけられない、私にも心あたりが多々ある。

 

東京で働いていたときは、常に他人に無関心でいた。無関心でいなければいけないような気がしていた。そんな生活を続けるうちに、希薄な人間関係に私自身が慣れてしまったのだと思います。

 

おせっかいなクラスメートたちは、そんな私が忘れている何か大切なものを教えてくれているような気がします。

 

(ちなみに、台湾は日本と同じく机で寝るの当たり前だそうです。しかも学校でお昼寝の時間まであるそう。)